NSMで使用する乗り物には各種の制約があります。まず初めにおススメするのは、「乗員としてマルチに参加しよう」です。
NSMの独特の世界観は独特です。体験してみないとわかりません。また先人たちの知恵も聞けます。
なので、頭の中で考えるよりリアルにできます。興味をもったら、まず参加しましょう。
まず初めに、NSMで使用する乗り物について守るべき要件を説明します。
すべての機体は自身の事故にそなえ、救助されることを想定した装備(ロープアンカー等)を必須とします。
機体のつり上げバランスを考慮しながら設置してください。重心上部の1点吊りと、前後左右の4点吊りができるとよいです。
ストロボライト、フレアなど居場所を明示する装備も推奨です。
給油口、給電口・航行灯(航海灯)を装備してください。
他の機体への燃料等の供給が必要となる場合があります。可能なら対応しましょう。
軽量化のためにエッジブロックを用いる際、人が歩く場所には使用しないでください。マルチではり抜けが発生します。
また、これ以外にも、すり抜け・引っかかる場所が判明した場合には修正してください。
機体への武器の常備(手持ち・固定武装含め)は禁止されています。
但し、NSMマルチでは、特別に武器が支給されることがあります。空の装備品箱(大・中・小)を用意しておいてください。
マルチでは無線運用が行われていますので、無線機の搭載を強く推奨します(無線運用マニュアル)
スターターベースを基地としていますが、警告が出ない範囲で近隣基地から大き目の船などを出しても問題ありません。
但し、原則資金の制限があります、値段が高いと出せるタイミングは少なくなります。($50,000-を超えてくるとなかなか出番がないでしょう。)
NSMでは通常のミッションより多くの救助対象が発生します。ベットや椅子は世界観を損なわない範囲で多めにしておくとよいでしょう。
座席は頭が上・ベッドは寝る面が上になるように設置してください。
搭乗人数を増やすこと目的とした、あからさまなポン付けは禁止です。また設置場所は常識的な範囲にしてください。
一時的な回転などにより、機外に出る・向きが変わる座席・ベッドは問題ありません。ただし、傷病者の搬送中は規制に適応する必要があります。
例えば、ベッドが回転できる構造だからといって、傷病者を乗せた状態で立て向きにして搬送することはできません。
ハーネスを使用した搬送は、機体と完全に固定できる構造のものに限ります。
ロープ・ケーブルとは別に、ハードポイントや各種コネクターで接続してください。
ロープ・ケーブルと合わせて2点で固定されていれば問題ありません。
上記設置基準は機体搭乗員数が10人を超える場合に適用します。
10人未満の場合、横向き・下向きといった座席の使用を許可します。
救助用ハーネスなど、一時的に利用する目的の座席は、搭乗員数にカウントしません。また方向規制の対象外です。
本部には一通りの装備品を備えており、自販機もあります。
ダイビングスーツや消防服・各種ツールすべてあります。
機体価格抑制のため、初期搭載備品は最小限とし、空の装備品入れを備えておくとよいでしょう。
乗り物は緊急時を除き2名以上(理想は3名)で運用してください。乗務員としての参加も歓迎です。
スポーン時の給油量は概ね100km活動範囲の目安に搭載し、多量の燃料(1,000Lを超える量)をスポーン時に搭載しないでください。
なお、少ない分には問題ありません。(Fluid Spawner、タンクともに設定画面で調整できます。)
NSMでは燃料は自動購入となりますので、設定を間違えていると資金がなくなります。必ず確認してください。
着艦時の固縛に使用するロープアンカーは必ず機体側面に設置してください。下面は夜間に見えません。
割と普及していて使い勝手の良いワニ・イグワナ規格に関する情報はこちらをご覧ください。
ここからはNSMにおいて乗り物を作る場合に考えることを掲載します。
NSMでは資金制約とミッションの多様さ、そして仕事の多さ、そして第三者視点なしという、過酷な環境です。
つまり、一つの機体ですべての状況に対応することはほぼ不可能です。なので、乗り物をどういう局面で活躍させるか考えましょう。
またミッションの種類も消火・輸送・捜索・潜水など多種多様です。汎用機は便利ですが、例えば傷病者が多発する事案ではベットの数が重要になったりします。
特化型機体も作ってみましょう!
他の参加者の機体の救援・輸送・回収は、NSMにおいて高難度ミッションです。
NSMにおける予算感と活動フェーズは以下の通りです。
$10,000ぐらい 限定的機能ながら、ゲームオーバーを防止する救世主
$20,000ぐらい ゲーム初期から機動力でバシバシ任務をこなす。ただし大規模なミッションは不得意
$30,000ぐらい ゲーム中盤で活躍する中堅機体。大規模なミッションにも対応可能になる。ただし、機体も大型化するため、事故ると大変
それ以上 なかなかそんなにお金が余ることはないが...きっと!いつか!
なお、2025年5月現在、標準開催日では各分隊の割り当て金額は$40,000からスタートしていますので、若干余裕があります。
乗り物の種類によってある程度の期待値があります。意識しましょう。
固定翼機
未知数。NSMにおいてまだその可能性を証明した者はいません。
回転翼機(ヘリ)
一番活躍しています。小型のものから中型のものまで多種多様です。
その機動力と上空からの広い視点で、捜索任務の要です。
現場から病院への搬送を担当することも多いため、迅速な離着陸も大事です。
通常のゲームではヘリ用ワークベンチで出せるサイズ感が使い勝手が良いでしょう。
地上車輛
現在はまだ活動の幅が限定的ではありますが、地上ミッションも増えています。
消防車・救急車といった車両は今後活躍の幅が広がるでしょう。特に救急車は、本部から病院間の搬送に地味に需要があります。
船舶
他と比べた圧倒的な座席数・ベット数が魅力です。
NSMでは20名程度の遭難者が発生することがあります。
ヘリコプターとの連携を意識した設備(燃料移送・着艦)があると遊びの幅が広がります。
基本は初期ワークベンチですが、近くに原発港もあるので、そちらでは大き目でも大丈夫です。(ただしお金があれば)
NSMに参加する乗り物が考えるべき視点をまとめました。ルール以外の項目は適宜取捨選択してください。
マルチプレイに書いてあるルールは死守してください。
ロープポイントは、重心上部の1点吊りと、前後左右の4点吊りができるとよいです。
同乗者の視界も大事
第三者視点は使えませんが、捜索ミッションが良く出現します。
そのため、操縦者・搭乗者とも視界は大事です。
椅子に座った状態で広く見渡せる場所を作りましょう。
ソナー・レーダー・ビーコンといった捜索支援機器はありますか?
Multi Function Mapはお値段高いけど最強です。
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無理のない範囲で、速度に注意
船舶でも30~60knotsは出ないとミッションにおいて行かれます。ギア比率を調整しましょう。
燃費と過熱に注意する
NSMにおいて燃料は、金さえあれば買えますが、高めです。エコドライブに努めましょう。
気づいたらエンジンが高熱になるほど働かされています。車両とあなたに冷却装置はつけましょう。
自分の居場所は確認できますか?(マップ表示)
車でも意外と迷子になります。ナビはつけましょう
Multi Function Mapはお値段高いけど最強です。
乗り物を作っていると、どうしても制御にとって都合の良いゆっくりした動作や単一的な操作を確認してしまいます。
しかし、NSMでは、突然の爆発や噴火等での緊急退避や、重量物の運搬・他機との接触危機など、突発的な動作が求められることがあります。
そういったタイミングでも暴走しない機体を目指しましょう。
不慮の事故で、誰かがあなたの機体を操縦するかもしれません。
ボタンにはキチンと名前付けをしましょう。(いたずら防止にも有用です。)
やばいボタンは相応のフェールセーフを付けましょう。
気になる挙動は直しておきましょう。
事故を伝える方法は用意しましょう。
トランスポンダー(手持ちタイプでも可)やストロボライトはつけましょう。
トランシーバーの予備は設置しておくとよいです。車載無線は、沈没したら使えません。
酸素ボンベも軽作業には使えます。
安全対策は万全に
航空機の墜落防止機構を検討しましょう。
機体サイズによっては水面からジャンプすると、ブレードを破壊・けがをします。ハンドルをつかんで乗れるようにしましょう
船の場合、排水装置は大事です。
高速回転する可変ピッチプロペラはけがをします。停船時に停止する機構をいれましょう。サンプルマイコンはこちら
ヒューマンエラーを起させる仕組みと、それを防ぐシステムの戦い。それがNSMです。
必須装備ではないですが、何かないかと思ったらつけると便利なおススメ機能です
水深計
墜落時の救助作戦立案時に役に立ちます
放射能計
見えない脅威からあなたと分隊員を守ります。
無人制御
乗り物が無人になったときに暴走を防ぐことも大事です
船長が落水して船が無人になっときに停止する
ヘリであれば、高度維持ON、ハーネスを降ろすなど、機体を維持しつつ、戻るための手段を提供
ハーネスを水上or地上までワンタッチで降ろす仕組みは救助活動でも便利です。
墜落・浸水対策
地上付近や水上で降下操作に制限をかけると墜落を防ぎやすくなります。
船の排水装置は必ずつけましょう。(ホースアンカーとポートだけでもつけておくと、他の船に排水を手伝ってもらえるかも)
NSM向けに値段を抑えたビークルを作る場合に意識すべき場所をお伝えします。
但し、金額ケチってばかりでは面白くありません。こだわる所はこだわりましょう。
そもそもその機体サイズいりますか?
やりたいこと、持たせる機能に対して最適なサイズを選定しましょう。壁が多くなればお金がかかります。
細かいことからコツコツとブロックの値段は意識しましょう。
1x1は$2です。これを基準に効率を考えていきます。
2x1の傾斜ブロックも$2です。つまりうまく使えば半額にできます。
パイプは極力壁に埋めましょう。埋めなければ壁+パイプで$4です。埋めれば$2です。
$50~$100は慎重に
ペインタブルサインは$50ですが、光らせるインジケーターは$100です。光らせますか?
1x1モジュラーエンジンで多気筒にするなら、3x3も検討しましょう。
アンテナは自分のプレイスタイルに合わせて選びましょう。
small($200)でも本部とはやり取りできます。
medium($500)だと、同一現場の分隊間通信が円滑になります。
large($1,000)だと、ちょっと離れた現場の状況を確認できます。
huge($3,000)は本部の機能を代替できます。
その装備、本当に使いますか?
ダイバーは$2,000、防火服も$500します。本部から借りればタダです。
消火器、AED、修理トーチなども地味にかかります。2現場分&自分の事故に備える程度で積みましょう。
医療ベッドは$2,500です。普通のベッド($250)の10倍です。本当に使いますか?
AEDやファーストエイドキットの消費を抑えられる効果はあります。
ディスタンスセンサー($20)とレーザーディスタンスセンサー($100)です。500m以上測らない、レーザー使わないなら前者を選びましょう。
NSMにおいてはレーダーは近距離(2~3km)が見えればいいのでミサイルレーダーで十分です。
タダの乗員・乗客に豪華なシートは不要です。パッドシートをうまく使いましょう。
マイコンはまとめましょう。
マイコンはサイズに関わらず$100です。まとめられるものはまとめましょう。
シートのコンポジットをうまく使うとマイコンサイズを抑えることができます。
高機能省スペース?低機能安価?
計器パネルは$200しますが、4マス分を一つにまとめられます。
計器パネルはチェーンできます。チャンネル割り当てを最適化しましょう。
RGBライトは$50、普通のライトは$20です。複数兼用させられるならRGBライト使いましょう。
RGBライトは色指定のチャンネルを変えられます。右灯火を1,2,3、左灯火を4,5,6としていくとマイコンノードを削減できます。
そのインジケーター本当に必要ですか?
モニターの値段よく見ましょう。値段以上の機能はありますか?(さぁ!Luaの扉を開けよう)
船の海水冷却はエンジンが100℃以下なら故障しません。
エンジン温度下げますか?ラジエーター($300)つけますか?